価格帯出来高


【出来高の基礎知識】

出来高とは売買が成立した量で、相場の勢いを表しています。必ずしも相場の上昇を意味するものではありませんが、相場は出来高の増加を伴って上昇し、出来高の減少と共に停滞し、再び出来高の増加を伴って下落することがあります。出来高が増大するということは、注目度が高まっているということになり、多くの人が集まってきます。

その結果さらに相場が上がり、それがまた出来高を増加させる事につながります。はじめのうちは値動きに疑心暗鬼だった人も、やがて相場の上昇基調を確信し、追随するかのように多くの人が参加してきます。こうして買いたい人が、買い尽くしてしまうともはや新たに買う(または買える)人が殆どいなくなり、やがて相場は停滞する事になります。そうして値動きが停滞し始めると、それまで購入した人々のうち利益を上げた人が、その利益を確定するために売る勢いが強くなり、買い手の少なくなった市場では相場の天秤は下げに転じ始めます。一度相場が下げに転じると、相場が上げる時と同じように衆目を集める事になり、利益を確定しようとする人は少しでも早く確定しようと売りを出し、損失に転じた人は少しでも損失を少なくしようと売り始めます。はじめのうちは小さな動きとして始まります。売るのは充分に利益を上げた人か相場に対して自信がない人が中心です。やがて売りが増大すると相場上昇に対する自信が揺らぎ始め、最後には誰もが争って売ろうとします。こうしてもはや売りたいと思う人が殆どいなくなるか、買うことによるメリットを認める人が増えるまで、相場は下落し続けます。相場の停滞に関しては、必ずしもこの通りの動きとは限らず、相場の停滞無しに下落する事も多く、相場の停滞は上昇や下落の調整として発生する事の方が多くなっています。

 

【価格帯出来高の見方】

価格帯出来高は取引価格帯ごとに過去にどれだけの出来高があったかを示します。ある価格帯で過去に大きな出来高があったとして、そこに向けて低い価格から上昇してきた場合、評価損を抱えている投資家が売却してくることが多く、なかなかその価格帯を超えて更に上昇することが出来なくなります。また、逆に高い価格から下げてきた場合にも、前に買い損ねたと考えている投資家の買いや売方の買い戻しが入ってくることが多くなり、下げ止まる場合が多くなります。

しかし、このような過去の出来高の多かった価格帯を突破して、相場が上昇した場合は更に大きな上昇に繋がる場合も多くあります。同様に、出来高の多かった価格帯を割り込んで相場が落ち込んだ場合には、更に大きな下落相場が待っている場合が多くなります。