移動平均線


トレンド分析は、人により違い手法も様々です。また、トレンドの変化を見極めることも難しいため補完的に、移動平均線が用いられます。これは上下に変動する動きをなめらかに表すことで、本来の時系列の変動特性を見やすくするための方法です。

【移動平均線の書き方、利用法】

移動平均線を書くには、まず一定期間における移動平均値を算出します。6日間の平均線を書きたい場合には、6日毎の終値の平均値を求め、線を結びます。

移動平均線の利用法は、短期間の平均線だけではなく、長期のものも併用する方法が用いられます。これは目先の動きに変化があっても、長いスパンでみた場合も変化が生じているか否かを探るためです。ただし、短期、中期、長期の日数の設定には決まった数字はなく、一般的に日足には5~6日、12~25日、週足には6~13週、13~26週が広く用いられています。

 

【ゴールデンクロスとデッドクロス】

日足と移動平均線の関係同様、短期の移動平均線と中・長期の移動平均線との関係も重要視されています。特に、下降局面を経て低迷する長期線の上方へ短期線が抜けたとき(ゴールデンクロス)と、上昇後の短期線が長期線を下向きに突破したとき(デッドクロス)が目安となります。

ゴールデンクロスは、大勢が下値指向から上昇指向へ変わったことを確認するポイントであり、グランビルの法則の買いシグナル①と考え方は同じです。移動平均線の動きは日足を追いかける形となり、また、中・長期の移動平均線はさらに遅れるという性質から、転換点の遅行指標としての意味を持っています。同様に、デッドクロスは上昇基調から下降基調への転換の遅行指標となります。

 

【移動平均乖離率とは】

乖離率=[(当日の終値-短期移動平均値)÷長期移動平均値]× 100

「移動平均乖離率」とは、価格が移動平均線からどれくらい離れているかを数値化した指標です。移動平均線から大きく乖離した価格は、やがて修正されるという考え方に基づき、移動平均線からの乖離で「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を判断します。価格が「移動平均線」からどの程度離れたら、「買われ過ぎ」、または「売られ過ぎ」と見るかは、過去の乖離率から適した警戒ゾーンを判断する場合が多くなります。

移動平均1

 

【グランビルの法則】
移動平均線を用いた売買判断の方法として、米国のチャート分析家J・E・グランビルによるグランビルの法則が有名です。これは、価格と移動平均線の位置関係に着目したもので、売り・買いのポイントが8段階でまとめられています。

 

買いシグナル①
移動平均線が下降を続けた後、横ばい、もしくは上向きかけている状態で、日足が移動平均線を上抜いたとき。

 

買いシグナル②
移動平均線の上昇中に、日足が移動平均線を下回った場合。

 

買いシグナル③
上昇中の移動平均線に日足が上方から下降してきたにも関わらず、移動平均線を割り込むことなく再び上昇に転じたとき。

 

買いシグナル④
下降局面で下落しつつある移動平均線から、日足が大きくかけ離れて下落した場合。

 

以上が買いのポイントで、売りのポイントは上記の逆のパターンになります。

移動平均2