RSI


RSI(Relative Strength Index)とは、相場の買われ過ぎ、売られ過ぎを示すテクニカル指数であり、日本でも「相対力指数」と呼ばれ、広く活用されています。米国のチャート研究家であるW・ワイルダーが考案したRSIは、簡単な数式を用いて逆バリで仕掛けるタイミングを求めることができるので、その人気は世界中に広がりました。

 

【10日間を対象とした場合のRSIの計算式】

この数式の特徴は、一定期間内において、前日に比べて高引けた日数と安引けた日数をその基本として、さらに上げ幅と下げ幅を取り入れて、相場の行き過ぎの度合いを追求している点です。

RSI

注)表中の計算方法以外に、第一日目の計算を2日以降続けていく計算方法もありますが、ほぼ同じ結果が得られるので、どちらを用いてもかましません。

 

計算の対象とする期間について、ワイルダーは14日間が最適としています。これより短いと、「行き過ぎ」に対して敏感ではありますが、「だまし」に会う確率も高くなるとしています。一方、対象期間が長過ぎると反応が鈍くなり、仕掛けるタイミングを逸してしまうとされます。

RSIの数値は、100%に近いほど買われ過ぎ、0%に近いほど売られ過ぎを示し、基本的な見方はブリッシュ・コンセンサスとほぼ同様です。ワイルダーは14日間のRSIが70%以上をつけたときは買われ過ぎで、30%以下なら売られ過ぎと判断すべきだと説いています。なお、70%以上は売り、30%以下は買いという方法は常に通用するわけではありません。中期的な上昇トレンドの場合は、70%以上の水準から50%あたりまで下げた時が押し目買いのポイントになり、30%以下には下げにくい傾向があります。

もし、30%以下に下げるようなら上昇基調が崩れて下降相場に入っている可能性が高くなるので戻り売りに方針を変えることも考えなければならないため注意が必要です。逆に、中期的な下降トレンドにある時は、50%前後の水準が戻り売りのポイントとなるケースが多くなります。

 

【RSIの弱点】

RSIの問題点は、往来相場には非常に有効である反面、大きな上昇トレンドや下降トレンドにある時は、手痛い結果につながるということです。行き過ぎもまた相場といわれるように、信じられないような値動きが起こるのが相場です。過去にも、RSIが90%を越えたにもかかわらず相場は上げ続け、100%に近い数字を約20日間も示したことありました。RSIだけを信じて売り方針に転換していたら、大きな損失を被っていたことになります。

しかし、RSIは相場トレンドとよく似たトレンドを形成するので、そのトレンドに注目することで難を逃れることができると考えられます。RSIのトレンド反転のタイミングは値動きに先行することが多いという特徴があるため、一定レベルに達した場合でも、すぐに逆バリを行わず、RSIのトレンド反転を見てから仕掛ける手法も有効です。

 

【逆行現象】

RSIの信頼度が最も高いとされる場面は、70%以上もしくは30%以下の数値が出た後に相場とRSIに逆の動きが現われた時です。下降相場でRSIが30%以下となったときに、価格は下がっているのに対し、RSIは上昇しているという逆行現象を示している場合、これは買いのポイントになります。この時の仕掛けのタイミングはRSIが形成している山を上回ったときがよいとされ、上昇相場での売りポイントは逆になります。

なお、この相場と指数の「逆行現象」は、ブリッシュ・コンセンサスや他のオシレーター系指標を使う場合も同様に応用できます。