DMI


DMI(Directional Movement Index)は、相場の方向性を見るための指標です。DMIは、「PDI(Plus Directional Indicater)、MDI(Minus Directional Indicater)、ADX(Average Directional Movement Index)、ADXR(Average Directional Movement Index Rating)」という指数を用いて、相場の方向やトレンドの強さを見ることができます。

相場のトレンドは、PDI、MDIを用いて判断します。PDIは、価格の上昇の大きさを示し、MDIは、価格の下降の大きさを示しています。

相場のトレンドの強さを見る場合は、ADX、ADXRを用います。ADX、ADXRの方向が相場の強さを示します。

 

【PDI、MDIの計算方法】

PDI、MDIを算出するためには、「TRの最大値」「PDM」「MDM」をそれぞれ計算する必要があります。

・TRの最大値:「当日の高値-当日の安値」「当日の高値-前日の終値」「前日の終値-当日の安値」で計算される数値の中の最大値

・P D M :「当日の高値-前日の高値」

・M D M :「前日の安値-当日の安値」

また、PDM、MDMを求める際には以下の条件が必要になります。

  • PDM>MDMの場合、MDM=0
  • PDM<MDMの場合、PDM=0
  • PDM=MDMの場合、PDM=0、MDM=0
  • PDM<0、MDM<0の場合、PDM=0、MDM=0

DMI1

 

 

 

DMIの考案者のW.ワイルダーは、計算期間を14日間としています。

 

 

【ADX、ADXRの計算方法】

ADXを算出するためには、まず「DX」を計算します。DXはPDI、MDIの乖離を指標にしたもので、PDIとMDIの差の絶対値を用います。

 

DXの計算方法

DMI2

 

 

ADXの計算方法(n日間)

DMI3

 

ADXRの計算方法(n日間)

DMI4

 

 

DMIの考案者のW.ワイルダーは、計算期間を14日間としています。

 

【PDI、MDIの見方】

PDI、MDIは「全体の振れ幅に対する方向性を持った動きの割合」を示しています。PDI、MDIを見る場合は、2つの指標を重ねて表示します。

PDI、MDIは「0~100%」の範囲内で推移します。PDIがMDIより上方に位置する場合は、プラス方向への動きが大きいこと(上昇トレンドのある状態)を表しています。反対にMDIがPDIより上方に位置する場合は、マイナス方向への動きが強いこと(下降トレンドにある状態)になります。

PDI、MDIが交差する地点が売買のポイントになります。

 

【ADX、ADXRの見方】

ADXが上向きに推移するということは、「PDIとMDIの差が、+-に関係なく開いている」ということです。ADXが上向きに変化した地点は、一定方向への相場の値動きに勢いがついてきたことを意味します。

ADXRは、ADXが上向きに推移したかどうかを判断するための目安として用いる指標です。見方は、2本の移動平均線のクロスと同様に、ADXがADXRを上下に抜けるポイントをADXの向きの判断の基準とします。

 

【DMIによる売買のルール】

「PDIがMDIを上抜き、MDIが下方に位置するADXを下抜いた地点を買い」

「MDIがPDIを上抜き、PDIが下方に位置するADXを下抜いた地点を売り」

「ADXがDIよりも上方に位置する時は、DIのクロスが売買サイン」

「売り、買いのどちらかのポジションを持っている場合、ADXが反転下降し、ADXRを下抜いた地点、またはDIが反対の売買サインをつけた地点を手仕舞い」